雪の鳥海高原ラインを歩いて下る途中、
車道の端の方に小さな生き物がいるのに気づいた。
・・・ネズミか?
近づいてしゃがんで よく見ると・・・
ネズミではなくコウモリだった!
大きな耳!
小さな黒い点のようなのが目だろうか?
先輩とあれやこれやと話していると、
耳をピクピク動かして穴の中に入っていった。
「そういえば、雪の中で冬眠するコウモリがいるって聞いたことがあるぞ」
と先輩。
・・・雪の中で冬眠するコウモリ?!
目の前にいるコウモリも、
穴の中にもぐり込んでいった様子からすると
この穴の中で冬眠するのではないかという感じだ。
気になったのは、
このコウモリがいる穴の上を スキーで滑った跡があったこと。
車道に冬眠じゃ危険だぞ。
この場所から安全な場所にコウモリを移動させようと思ったらしい先輩、
何か餌をやって コウモリを穴から誘い出そうしたらしく、
ザックからチーズを取り出した。
( チ、チーズ? コウモリ、チーズは食べないんじゃ・・・。(;^ω^) )
・・・反応ナシ。
しばらくすると、
ペッ・ペッとチーズを振り払う仕草。
う~ん・・・残念でしたね、先輩。(;^ω^)
先輩、今度は雪に手を入れてコウモリを雪ごと掘り出そうとした。
すると・・・
・・・お、怒った~!
( チーズでよく見えないけれど、
ギザギザの歯をむき出しにして威嚇するような様子だった。)
ゴメン、ゴメン。
でも、もっと安全な場所に移動した方がいいよ、コウモリさん。
穴を崩されて そこにいられなくなったコウモリは、
ガサガサ動いて 林の方へ飛んでいった。
その後、ちゃんと安全な場所を見つけたかなぁ・・・。
『コテングコウモリ』は、
雪中に冬眠する( 雪が多くない地域では枯葉や樹洞などで)哺乳類だそうだ。
この日 私たちが出会ったコウモリも、
様子からすると 『コテングコウモリ』なのではないかと思われるけど、
どうだったかな・・・。
( 2019.11 鳥海高原ラインにて )